長年にわたり様々な現場に住宅資材を納入してきただけあって、使用する材料にこだわり、棟梁も自身で指名した。
構造スペックは木造軸組によるスーパーストロングバリュー工法(リクシル)を採用して耐震等級3を取得した。
プランでは、収納のボリュームや生活導線の打ち合わせに相当の時間を要した。その甲斐もありキッチンの背面、ワークスペース、納戸についても可動棚を設けた造作収納を効率よく作る事が出来た。

ロケーションでは、バス通りに面していて交通量も多く、土地の間口も充分広いため道路に面した玄関扉を開けた時のプライバシーにも木製格子を設ける事で配慮した。また、屋根には3.8キロワットのソーラーパネルを設置。現在その発電状況をモニター中である。
毛羽立つ木肌が、やがて滑らかになり角がとれて飴色になっていく無垢材。
木に囲まれたこの家は、時が経てば経つ程にすまう家族とともに成熟していく。