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木事
あたらしもん好き
第2回 [ 2003年11月21日 ]
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当社在庫の
樹齢100年の大黒柱
(桧,ケヤキ)
木は本当に腐りやすいのか?
最近、当社に来られるお客様の中でよくこんな質問をされます。
確かにウッドデッキや風呂場のスノコが腐ってしまったので取り替えたい。という依頼はあります。腐食の原因は、様々あると思いますが一番の要因は分かりやすく申し上げれば空気と湿気の関係です。

京都の神社仏閣、伊勢神宮のお宮などほとんどが外部に木材を使用しております。築年数はどれも100年以上。しかし柱や外壁などは全く腐っておりません。たしかに材料は樹齢100年を越した桧など今ではなかなか手に入らない物ばかりですが、どれも建物全体が高床式になっていて、雨で濡れても乾くように作られているからです。

住宅を建てる上で重要になってくるのが地盤ですが、何年か前までは弱い地盤の場所には松杭を打ち込んでいました。木は地中や水中にすっぽりと入ってしまうと空気に触れないので自然腐食が起こりにくい特徴を持っております。しかし、土や水から少しでも出ているとその部分より腐食します。ウッドデッキや風呂場のスノコの場合、水はけが悪い場所や、土に接している部分から腐って行きます。ですから、施工上その部分が乾きやすいようにしてあげれば腐ることは無くなるはずです。(ただし、シロアリなどの害虫による要因は別です。)

最近は家庭であまり見かけなくなった木のまな板はどうでしょうか?毎日水にさらしていてもきちんと乾かしているから腐っておりません。当社では積極的に木材を採用しようと心がけております。木にも柔らかい物から堅い素材まで種類と産地によって様々です。使い方次第でどんな工業製品よりも丈夫で長持ちする究極のリサイクル商品でもあるのです。

紅葉が美しい季節になりました。
是非お近くの神社やお寺などお出掛けながら是非ご参考にしてください。