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無垢材の醍醐味
[ 2005年6月18日 ]
当社では、モデルハウスを含めて床材については、積極的に無垢材を使用しております。
無垢材と言っても、皆様ご存知のように国内産、海外産あわせると商品化されているものだけで数十種類に及びます。私たちは、その中から厳選し、そして生き物が本来持っている『呼吸する』という特性を生かす様に心がけております。

さて、皆様のご自宅の床材は、どんなものをお使いになっているかご存じでしょうか?
ここで、床材の種類について説明しましょう。
床材をよく眺めてみると、張り合わせた継ぎ目が見えるはずです。一般的に使用されているのは、寸法:厚み12×巾303×長さ1818(mm)というサイズです。その一枚をさらによく見てみると、303mmのなかに長手方向に溝が3本もしくは2本入っているのがほとんどです。次に表面の仕上げはどうなっているでしょうか? 木地に薄くコーティングがされていると思います。フローリングの構造は、耐久性に優れた合板に薄い単板を張り合わせており、その単板を保護するためのコーティングがされている訳です。
このようなフローリングは、薄い単板を使用するため、製品を均一化出来、またソリや伸縮が少なく、大量生産が可能なため、価格も比較的リーズナブルなものという特徴があります。反面、単板が薄いため、単板の厚み以上の傷をつけた場合に中の合板が現れてしまい、補修が困難になります。またコーティングは、擦り傷のような摩耗により傷になると工場製品の為、現場での再塗装は不可能になります。

さて、無垢材のフローリングとはどういったモノかを説明しましょう。
それはズバリ、木を切り出した丸太からその厚身分だけをスライスしたものです。
したがって金太郎飴という表現が正しいかわかりませんが。どこを切っても、傷を付けても表面の『木』そのものなのです。寸法は厚み15〜24×巾75〜×長さ1818(mm)と木の種類によりバラツキがあります。多くの無垢材のフロアは、仕上がりや傷の防止などの保護のため、前述したコーティングがされております。(塗装品と呼ぶ)
しかし、これらの塗装品は折角の無垢材にもかかわらず、表面の呼吸が全く出来ません。
また、素足での感触は一般的なフローリングとほとんど代わり映えしません。

当社が考えている理想の無垢材とは、素足で歩いたときの木の柔らかさや暖かさを引き足した板材です。子供達が裸足で走りまわっても滑らず安心です。仕上がりは、素朴で、光沢が無く、照明光や太陽光を吸収し目にも大変優しいものなのです。
コーティングをしていないので、若干の伸縮やシミや汚れは確かに付きやすいです。
しかし、日常歩く場所の感触ほどに勝る物はないと考えております。
工業製品と違い派手さはありませんが、永年使用することにより、木からでる樹脂により飴色のような艶が出てくることでしょう。汚れが気になる方には、呼吸ができる天然素材によるワックスや塗装材も用意しております。

参考までに、科学的に実証されていないことなのですが、塗装品のフロアではホコリやダストが床に均一になりますが、無塗装のフロアではホコリが綿毛玉のようになり一カ所に集まり掃除が簡単になります。
無垢材のフローリング


チーク
以上フロア材についてのお話でしたが、どのフロアが一番なのかは好みと予算によるところだと思います。ちなみに無垢材の単価は、標準的な12mmのフロアの約3倍程度します。しかし、無垢材の醍醐味を理解して頂くと、今後より一層の選択肢の広がりが出てくることでしょう。