リフォームってなんですか?
[ 2005年8月1日 ]
2年程前からのリフォームブーム。新築住宅着工戸数が減少する中、各ハウスメーカーや工務店がこぞってリフォーム事業に力を入れだした。そうして競争相手が増えてくると過当競争や価格競争が激化している現状・・・。ある大型店舗を出店していたリフォーム会社は、競争激化に伴う利益の確保が出来ず、会社更生法に陥りました。 お施主さんからすれば、どこよりも安価で出来る工事業者が魅力なのは、もちろん理解できます。 新築住宅を建てる場合、何も無い状態(更地)から家を建てますので、図面がしっかり描かれてさえいれば、材料の数量や人件費(大工手間など)は、ある程度の誤差があるものの、ほぼ正確な金額が算出されます。そういった中での見積もり金額の高い安いは、会社の規模やそれぞれの会社の利益率などから差が発生してきますので、見積もり金額の検討はすべきだと思います。 しかし、増築や改築などのリフォーム(以下リフォームという)場合はどうでしょうか?ただ単に『見積もり金額が一番安いから』ということがとても恐ろしく不幸な結果が生まれるケースが多いのです。 それはなぜでしょうか? ズバリ数量の拾い出しです。 なぜなら、リフォームでは、部分的な取り壊しや補修が必ず発生します。積算では一様に算出されるかもしれませんが、実際には、取り壊せる部分の強度。また、取り壊す場所がどこまでなのか?などについては、経験豊富な大工さんや現場監督でなければわからない箇所が多々あります。なかには熟練した人が見ても、『壊してみなければ何ともいえない』箇所が必ず存在します。経験の浅い監督や、成績を取るだけのための営業マンでは、この部分を見落としたり、もし、成約してもその箇所について、うわべだけのもので終わらしたりする事もあるかもしれません。また新聞等で騒がれている悪質な会社では、不要な部分まで取り壊したり、素人には意味不明な材料の割り増しなどをして追加金額や違法な請求を迫るケースもあるでしょう。 では、どうやって工事業者を選ぶべきか?まず打ち合わせ段階にしっかり時間をとり、見積もりの一つ一つについてちゃんと説明を受けること。そして、相手がどれだけ経験豊富で、施主の希望をどれだけ理解しているか。見積もり金額は多分にオーバーすることがありますが、その場合の打開策について事細かに説明を受けられるかどうか。 わたしは、『リフォームは新築より難しいと考えております。』なぜならお施主様は『綺麗になって当たり前』だと思っているからです。場合によっては新築より費用がかかる事さえあります。 だからこそ、打ち合わせに時間を掛けて、お互いのビジョンが一致したとこから工事を始めるべきではないでしょうか。当社は頑なにリフォームにこだわりを持っております。 とりあえずのご相談等なんなりと。 |